マンガで読み解く数秘占い〜私の取り扱い説明書〜/桝元つづり【最近読んだ本】

すごく占いにハマっているというわけでもないが、またしても占い本である。

 

本書では、元は商業漫画家を目指していたという「マンガ数秘占いカウンセラー」の桝元つづりさんが「数秘術」という占いで分類される12種類の性格をオリジナルのキャラクターに置き換えて解説している。

 

この本では生年月日を使って「LP(ライフパスナンバー)」と「B(バースデーナンバー)」の2種類を割り出し、自分の中にいるふたつのキャラとどう付き合うかのアドバイスを読むことができる。すべてのパターンをマンガで解説している作者のサービス精神に感服する。

 

漫画なので平易なことばでポップに解説されているのだが、「相反する考え・感情に翻弄され時にそれが障害となる自分」について人は「親から幼少期に言われたあの言葉が…」「育った環境が…」とさまざまな分析をしたくなるが、本書により「持って生まれたキャラだから」とあっさり説明できてしまう、かもしれない。

 

巻末に記載されているQRコードから桝元つづりさんのホームページに飛ぶとより詳細に「D(ディスティニーナンバー」「S(ソウルナンバー)」「P(パーソナルナンバー)」「M(マチュリティナンバー)」を追加した「自分の中に存在する6種類のキャラクター」を割り出すことができる。

 

自分は数秘術初心者なので「Dってなんだっけ」「Mってなんだっけ」とすでに6回くらいは解説を読み直した。ちょっと覚えにくいのは否めない。

 

なぜか相反する考えで迷ってしまうといった人の頭の中の矛盾やノイズの原因が「6人もキャラがいるから」と知ってしまうと、ひどく混沌としていて解明しにくいものに見えた「人の心」というものがシンプルに見ることができる。

 

できれば「なぜいまそのキャラが強く出ているのか」「キャラが出てくるタイミングにきっかけはあるのか」など、法則性を知りたいところだが、ひとまず「やる気を出したいのになんだかなまけてしまう」など、日々よくある理想の自分と違うムーブをしてしまう自分を「別に自分が変になっちゃったのではない。今、〇○のキャラが強く出てるからだ」と理解することができれば自己嫌悪に走ってしまうことも減るだろう。

「でも今回は〇〇のキャラで行きたい」などと上手にスイッチすることができるかもしれない。