筆者はどうもメールアドレスを作るのが趣味らしく、わりに頻繁にメールアドレスを変更する(2年に一度くらい)。
使用しているうちの一つが「Mailo」というフランスの会社が運営するフリーメールである。
多言語に対応しており、日本語でも使える。
「エイリアス」と呼ばれる別のメールアドレスを5つまで取得できるので、新しいメールアドレスが欲しいからと、わざわざアカウントを作り直す必要はないのだが、筆者はへんなところに潔癖なので変更する際は古いアカウントを削除して新しくつくりかえたいのである。
それでこの度わかったことがあったので、ご報告したい。
・Mailoの新規アカウント取得は複雑
Mailoでは個人情報の記入を求められないので、メールアドレスを作るのが簡単だ、と説明している媒体がある。たしかに以前は簡単だったが、現在は記入欄が増え、生年月日やフルネームも必須項目となっている。
上に「日本語でも使える」と書いたが、アカウント作成時には表示言語に「EN(英語)」を選択したほうがいいかもしれない。
なぜなら日本語で手続きすると、ロボットではないことを証明するための項目が文字化けしてちゃんと表示されなかったのだ。
↓英語表示に切り替えた時の画面である。ちゃんと表示されるようになった。
真ん中の英文だけが重要な指示である。「Write the sum of 32 and 3(32と3の合計を書け)」という指示なので、四角のところに「35」と答えを書けばよい。
もちろん指示は毎回ことなるが、筆者が見た限りでは足し算問題が多いようだ。
ちなみにロボット対策の項目はもうひとつある。
・無料メールアドレスは最初、機能が制限される
Mailoでは無料の「Mailo Freeアカウント」と月額1 €からの「Mailo Premiumアカウント」どちらかのプランを選択できる。
もちろん「Mailo Premium」のほうが多機能で「Mailo Free」の方が機能が少ない。
特に「Mailo Freeアカウント」作成時に確認を受けるのが
「サードパーティのサービスに登録するために、このMailo Free電子メールアドレスを作成しません」
「サードパーティのサービスからの検証メールが最初の期間拒否されることを受け入れます」の2点である。
ネット上のサービスに登録するときや、いろいろな手続きで送られてくる「自動配信メール」が、Mailoのメールアドレスを作ってすぐには受け取ることができない。
ことに「金融系」は詐欺防止のためきびしいようである。
この「最初の期間」がどれくらいの日時を指すのかの説明が見当たらないが、「Mailoのセキュリティシステムが合法的な使用を検証するとすぐに、まもなくサードパーティに登録できるようになります」との記述を見ると、一定の期間は決まっておらず、おのおのの使用状況で判断されるのかもしれない。
筆者の場合だと1日で自動配信メールが届くようになった。ちなみに「合法的な使用者」であることを示すためにすぐに個人あての普通のメールを送ったり受け取ったりしてみたのだが、それが役に立ったかは定かでない。
・削除したメールアドレスはすぐに再取得できる
多くのメールサービスで、一度削除したアカウントとまったくおなじメールアドレスを取得できるまでの期間は長くとってあるか、不可能な場合もあると思うが、Mailoでは削除したメールアドレスはすぐに再取得できる。
Gmailのような「30日以内なら復活できる」というルールではない。削除したメールアドレスでしれっとログインしようと試みても「そのアカウントは存在しません」とはねつけられるが、新規アカウントとしてまったくおなじメールアドレスを取得することはできる。
これならば、自分が使っていたのとおなじメールアドレスを他の人がすぐ取得して、自分宛のメールを受け取ってしまうことがあり得るので、Mailoでメールアドレスを一度取得したら、安易に使い捨てせず、持ち続けたほうがよいだろう。