チーズスパイ:フランス編/ R・リネンスキ [最近読んでよかった本]

チーズスパイ:フランス編 R・リネンスキ

 

この本は主に電子書籍で販売されているが、英語版はソフトカバーが出ているようだ。

 

多言語で配信されているため、比較のためにフランス語版を閲覧してみたが、日本語版の方がページ数が多く、内容が充実しているように見えた。

ちなみにフランスチーズがテーマなのでフランス語版を選んだだけで、著者はフランス語は「オドレイ・トゥトゥ」と「ココ・シャネル」くらいしか知らないタイプだ。

 

オドレイ・トゥトゥ

 

日本語版はフランスでチーズを購入するときに役立つ簡単なフランス語フレーズのページがある。

漫画じたてのページがフランス語版では大幅に省略されていた。

日本語版では「八重」という名前のネズミのキャラクターがフランス語版では「Sakura」になっていた。

巻末の参考文献一覧に日本語の書籍名がずらっと並んでいるところは日仏両方の版で同じだったので、最初に日本語版が制作されたのであろうと思う。

 

 

さて、この本はフランスのチーズを解説する本なのだが、ちょっとしたストーリーじたてで構成されている。

 

「チーズスパイ」というチーズのことを専門に調査する2匹のネズミが主人公。

先輩の青ネズミ「ブリトー」と京都弁でしゃべる、後輩だがしっかり者のピンクネズミ「八重」のもとに調査依頼が届き、2匹は各地にチーズのことを調べに出向いては調査結果を報告する。

 

かわいらしくてユニークな作品だ。

 

チーズに関する情報をちゃんとまとめ上げていると感じるし、ネズミたちがフランスの自然の中をくつろいでいるイラストなどはほんとうにその場にいるようなリアルな雰囲気がある。

 

 

 

 

 

参考:著者のインタビュー記事

http://media.comte-usa.com/newsletters/2021_3SummerComteNews.pdf

インスタグラム

https://www.instagram.com/limonaia.ehime/