麻生大浦荘 紅葉見学に行ってきた

福岡県飯塚市に麻生元総理のご先祖が大正時代に建てられた邸宅が現存する。

そのお庭の紅葉が見頃の11月23日〜30日まで特別に一般公開されていると知り、今回初めて見学に伺った。入場は無料。

 

飯塚市観光ポータル」を参照すると、麻生大浦荘までのアクセスは西鉄バス笠松陸橋」バス停より徒歩約3分、JR福北ゆたか線新飯塚駅」東口より徒歩約10分と飯塚市に土地鑑のない者でもわかりやすい場所にある。

 

車で行くならば、麻生大浦荘の敷地内には一般が利用できる駐車スペースはないので駅周辺の有料駐車場を利用するか、麻生大浦荘すぐそばのスーパーの駐車場を利用するかのどちらかになるだろう。

 

ちなみにスーパーにもトイレはあるが、麻生大浦荘には見学客が利用できる仮設トイレが男性用・女性用それぞれ用意されているほか、仮設手洗い場が用意されていたので、お手洗いに関しては困ることはない。

 

ハッピを着た方々が道路で誘導をしていらした。麻生大浦荘の行き帰りの見学客たちは皆自然とお礼を言いながら道を渡っておられた。

 

麻生大浦荘入り口までつくと、テーブルに腰掛けた案内の方に自由見学なので好きなルートで見てよいということをを手短に説明された。最初に書いた通り入場無料。「芳名帳」に記入を、ということもなくすぐに中に入れる。

 

玄関先に手提げビニール袋が吊るしてあり、各々の靴はこの袋に入れて管理せよとの但し書き。レジ袋が1枚5円のこのご時世に無料配布という驚きのサービスである。

 

2階など、立ち入り禁止エリアがいくつかり、家の中を見て回るのにあまり時間はかからない。

見学客はほんの数組で、それぞれせいぜい2、3人づれだったので、邸内のどこの部屋に入ってもほかの客とかち合わない。自分のペースで気楽に見て回れた。

 

調度品の類はほとんどなく、各部屋に壁沿いに昔風のヒーターが置いてあるのが印象的だったくらいだが、ローテーブルが会議室か旅館かというくらいたくさんあり、応接間にも広いソファ。往時のひっきりなしに客が訪れる権力者の家の様子が垣間見られた。

 

応接間の天井はシャンデリア。いまどきの派手なインポート物を見慣れていると非常に小ぶりでかわいらしいくらいのものだが、当時としては豪奢なものだったのであろう。

 

公開期間の後半に出かけたのですでに紅葉のもっとも美しいタイミングは過ぎていたようだが、井戸のある庭から見る大正建築の邸宅は窓辺に知らないおじさんが座り込んでいてさえ美しかった。

 

庭の芝が傷む原因になるのでヒールの靴は脱いでから庭に入るように、と注意書きがあった。スニーカーなど普通の靴ならそのまま庭に入ってかまわない。ヒールを脱いだ人はスリッパが借りられるのだが、ご自由にどうぞとばかりにたくさん用意されていたスリッパが室内用のスリッパだったのには驚いた。