Amazon オリジナルドラマの「グッド・オーメンズ」を全話見終わったのだが面白かった。
いままで動画配信サービスのオリジナルドラマは面白くないものと思っていたが、ファンであるニックフロストの主演ドラマを出してきたことで完全にAmazonスタジオ派に鞍替えしたのであった。
「グッド・オーメンズ」は神の意思によるハルマゲドンの計画をすすめるため地球で暮らしつづけていた天使のアジラフェルと悪魔のクロウリーが6000年の生活のうちにすっかり地球(おもにイギリス)の文化を愛してしまい、また、互いの危機を助け合ううちすっかり親友になってしまいひそかに共謀してハルマゲドンをくいとめようとひそかな小細工をくりひろげる。
ところが、地球崩壊を迎える直前の日にふたりが悪魔の息子(反キリスト)だと思い込んで見張っていたこどもがただの人間の子供であることが発覚。
悪魔の息子が力を発揮してハルマゲドンを起こすことも困るし、ひそかに職務放棄の行動をとっていたことが天国にばれても地獄にばれてもまずい。
禁断の友情と地球の危機の行方はいかに━━ と、そういうストーリーである。
壮大なテーマの割に庶民感覚のユーモアたっぷり、というおなじみのイギリスコメディである。好きな人にはたまらないというやつだ。
「グッド・オーメンズ」にとりかかる前にあれこれ洋画を見ていてそんな印象をもったのだが、ヨーロッパやアメリカの映画は子供や若者よりもおじさんおばさんキャラを愛嬌たっぷり、魅力的に描いていることがよくあるように思う。
ウェスアンダーソンはとにかくおじさんをかっこよく描きたい、おじさんこそ至高と思ってるんじゃないかと思う。
心残りといえばめちゃくちゃだらしないが協調性はある性格、と紹介されたブライアン少年が登場シーンのしぬほどこぼしながらアイスを食べるシーン以外に特にだらしないところがなかったことくらいだ。